しかも、頭痛がしたり、物が二重に見えたりと前兆が
あれば速やかに病院で診察を受ける事もできますが、
全く前兆がない場合もあり、ある日突然目の前で
倒れたりすることもあります。
例え、死を回避することができても脳細胞が
死んでしまった為に身体が麻痺したり、言葉が上手く
話せなかったりと後遺症が残る可能性があります。
後遺症が残ると、生活するのが困難になり
リハビリの重要性が高くなってきます。
それでは脳卒中の種類や症状を説明していきます。
脳卒中は大きくわけて脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の3つに分けることができます。
脳梗塞とは脳の血管が詰まったり、狭くなったりして血液の流れが悪くなる病気です。
脳細胞に酸素や栄養を供給する事ができなくなるので、脳細胞が障害を
受けてしまいます。
突然発症する場合もありますが、多くが頭痛や手足が痺れるなどの
前ぶれ症状が起こります。
脳梗塞は更にラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症に分かれます。
脳出血とは、脳の細い血管などが破れて出血し、脳細胞に障害を起こす病気です。
男性では50〜60歳代、女性では閉経前後に発症が多くなります。
脳出血は血圧の変動と関係していますので、外出している時や、食事、排便、入浴など
活動中に起こりやすくなります。特に、高血圧症の方や動脈硬化を指摘された方は
発症する危険が非常に高くなるので、注意が必要です。
症状としては、頭痛や、吐き気、嘔吐、昏睡状態などがあります。
脳を覆っている膜には内側から軟膜、くも膜、硬膜という三層の膜があり、
軟膜とくも膜との間には外部との衝撃を守る脳脊髄液というので満たされています。
そこに血管が破れて軟膜とくも膜の間に出血が広がる病気です。
40歳以上の中年期以降に発症しやすく、男性よりも女性に多いといわれています。
他にも一過性脳虚血発作というものがあります。
これは脳梗塞と同じ症状があらわれますが、24時間以内に
症状がなくなります。一過性脳虚血発作が起きた場合、
1週間後〜1ヶ月後ぐらいのうちに本格的な脳梗塞を発症
する危険が非常に高くなるといわれていますので、
脳梗塞の前ぶれにある発作であるととらえることができます。
もし、脳梗塞と同じ症状が出たらすぐに医療機関を受診しましょう。
そこで、一過性脳虚血発作と分かればすぐに治療が開始されます。
一過性脳虚血発作のところでもお話しましたが、
脳梗塞には前ぶれの症状があらわれる場合があります。
これから紹介する前ぶれの症状は必ずしも
ずっと続いているわけではありません。
数分から数十分ほど続いたら治る症状もあります。
もし下に紹介する症状がありましたら
一度、医療機関への受診をお勧めします。